私の脳はこれでできている!

株式会社ゲイズ 矢野雅也のblogです。

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冷たい熱帯魚


写真家の黒田光一さんと園子温さんとのトークライブに行ってきました。
おもしろかったぁ、

犯罪者は脳の解像度が低いという話。
自分の欲望以外ピントが合わないから犯罪を犯すのではないか。
表現者として、自分のやりたいことをやるためには廻り道して、
ある程度、社会的に求められているものをクリアして、認知、評価されてから。
黒田さんは街中写真の人、何でもないものを見つめてぼーっとしている自分が肯定される。
1+1=2という予定調和の中で、作られた作品は単なる金儲けのための商品にすぎない。表現者は1+1=3とか4とか5みたいなものを作るべき。
ただ実験的に金持ちになってみたい、屋上のジャグジーに美女を侍らせて、自分がどのように変化するかを見てみたい。
人はその人生の、非常に長い時間、便所の壁を見て過ごす。
そこにあるものに知らない間に刷り込まれているのでは。


映画は、爽快感に満ち溢れていたが、監督のキャラクターはそれ以上に爽快だった。
いろいろな事に答えをもらったような気がした。
退屈につきあうという事は刷り込みを受け入れるという事。
自ら興味の対象としていなくとも、そこに身を置くという事は、
多かれ少なかれ刷り込みを受け入れるという事。
繰り返すという事は刷り込みである。
自分で自分に刷り込むものも多い。
人が自由でいるという事は、不安定な状態に身を置いているという事。安心したければ、ルールを作ってそれを守る事。もしくは規制のルールを自分に適用すること。

映画「冷たい熱帯魚」に登場する主人公は、ささやかな自由の中で生きている、あるとき出会った人物のスケールの大きなルールに翻弄され、反発し、ようやく自分のルールを確立するが、あっさりと否定され死んでゆく。

パンフォーカス(画面すべてにピントが合っている)の写真はとらえどころがないが、どこか1点にピントがあっていて、ほかがぼけている写真はわかりやすい。
わかりやすい物がもてはやされている。
どこかにフォーカスを絞って生きる方が楽なのか。全てにフォーカスを当てようとする生き方は難しいのか。

“自分で自分の人生を難しくしている”と、友人からよくいわれていた僕は、解像度が高いって事じゃん。
安心しました!
| 見た映画 | 23:22 | comments(0) | trackbacks(0)
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