私の脳はこれでできている!

株式会社ゲイズ 矢野雅也のblogです。

19710:10950』“so what change?”」


甘いかおり、
ベトベトした感触、
そして、溶け出して糸をひくアメ。

幼い頃の記憶である。
僕はたいそう人見知りな、それでいて憎らしいほどにませ腐った、
かといえば、うんざりするほど繊細で傷つきやすい、
おおよそめんどくさいガキだった。

大人の目線で世の中を眺め、
赤ん坊のような内向性で、他人を拒絶、かと思うと時にはそこそこ無邪気で可愛かったりもする。
そんないびつなレンズの持ち合わせしかない、何とも心もとない存在が子供だと思う。

そんな子供の時代に、実はひっそりと、そして取り返しがつかないほどに確実に、
世の中との関わり方を、人は決めてしまっているものなのだ。
子供のときに感じた、自分と他人との距離が、
一生かかって超えなければならないハードルだったりもする。
少なくとも僕はそうだ。
人とどう関わっていくかということが、僕自身の永遠のテーマであり、そしてトラウマでもある。

だらだらとした、重い湿った熱気の中で、
そんな事を考えながらも、実にのんびりと、そして心地よき時間を過ごさせていただいた事に感謝!

もう一方では、大人の作品が、
形に対して、それをはっきりと認識するのも、
ぼんやりと認識するのも、はたまた、その両方の混在として捉えるのも、すべては見る側に託されていて、しかしながら、どのような視点に身を置こうとも、
そこにおける存在そのものは、何の変化もしないのだと、
あらためて諭されたような、
そんな心温まる人生の一日。
| アーティスト | 02:30 | comments(0) | trackbacks(0)
佐々木耕成「全肯定 OK. PERFECT. YES.」


こんなに美しい絵を見るのは久しぶりである。

81歳にして、再デビューを果たした佐々木耕成さんは、
「1960年代に「ジャックの会」等の前衛芸術運動で活躍し、70年代に渡米。ニューヨークで活動した後に80年代に帰国。その後ぱったりと美術界との関係を断ち、世界各国を放浪して暮らしていた。」
赤城山にこもり、外界との接触をいっさい断ち、看板描きで、暮らしていたという。
彼は言う
“何をやれば良いのかは、歳が教えてくれると思っていた。でもこの歳になってもまだ答えなんか無い”
大きな絵が多く、絵の具が足りなくて、ペンキで描いたという絵は、いいにおいがする。そしてなんといっても、恐ろしく爽やかで、そして明るい。
山小屋にこもっていても、彼の宇宙の、何と清々しいこと!
僕の眼には、空から見た、街の俯瞰図に見えるその絵は、
明るい建物と、中庭、そして道路。
アカプルコ、カンクン、シドニー、バンクーバー、
サマードレスを着飾った女たち、色とりどりのクルマ、犬、アイスクリームやポップコーンの香りが優しく流れて来る。

一見すると、典型的な、60年代の、抽象画のようであるが、スタイルは、彼の見て来た景色に過ぎない。その景色を顕しながら、自らの宇宙を描く。

これこそが、表現の本質なのではないか、目の前の景色は、そこにいる人の環境に過ぎないが、
その環境を描きながら、自らの宇宙を示す事、それこそが表現なのだと、強く、つよく教えられる気がした。
感謝!
| アーティスト | 02:35 | comments(0) | trackbacks(0)
熊谷守一


上手な絵は、なぜかどこかで見たような絵だったりする。
それは、良く描けた絵であって、中に入って行けるような世界は無い。

それは、書き手の意識であって、それを観る者の意識でもある。
巧く描こうと思い、技を尽くした絵と、脳みそが作り出した宇宙を表すために工夫を凝らした絵の違いであり、また優劣のみを追い求めるのか、はたまたそこに広がる世界に足を踏み入れてその景色の中に心を彷徨わせるかの違いでもある。

どちらでも良いと思うが、
作家が、人生を賭けて求め、描くものは、乾いた心をそっと浸す清冽な流れや、溢れるしずくをやさしく受けとめる、柔らかい土のようなものであって欲しいと切に願う。
富と名声を求めて描いたものは、所詮、富と名声の包み紙にすぎない。


写真も然り、脳の中に広がる空想世界で、音楽や、温度や、風の調べを伴って、夢物語を語りたい。


陽だまりの中の、かすかな寝息と、わずかに上下する背中、柔らかい毛並みに、しなやかな手足。


ネコにくらべてイヌは
人間の言うことに気をつかうので 
それほど好きではありません 
           熊谷守一

僕はイヌ派ですけど。
| アーティスト | 00:17 | comments(0) | trackbacks(0)
「美の壺」展
| アーティスト | 01:08 | comments(0) | trackbacks(0)
「アトリエの末裔あるいは未来」展
| アーティスト | 00:59 | comments(0) | trackbacks(0)
「六本木クロッシング2007:未来への脈動」展
| アーティスト | 00:17 | comments(0) | trackbacks(0)
DesginTide in Tokyo 2007
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TOKYO DESIGNER'S WEEK
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写真展「星野道夫の宇宙」
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インカ・マヤ・アステカ展
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